不合理だからうまくいく パート10 感情と決断
不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
パート10 感情と決断
私たちは日々、大きなものから小さな決断をして生きています。
この決断と感情の関係を探る。
何かしたとき、いいことがあった。
続けた。
習慣になった。
人は、過去の決断や行動に影響されて未来の決断を下します。
こうして、過去の行動を真似ていくのだそう。
例えばいいことがあったとき
よくないことがあったとき、私たちはその感情に従って決めてしまうのですが、
実験によると、
不当に扱われていやな思いをしたことを思い出させる映画などをみたのちに、
お金のゲームをすると
(試験官が金額をいい、1人が金額を分けます。受け取る人はOKならその金額をお互いが受け取り、
いやな場合はどちらもお金を手に入れません。)
楽しい映画をみた人よりも、いやな記憶を思い出した人がオファーを断る確率が上がりました。
過去の行動に従うということで、
映画の記憶がなくなったくらいに、
役割を逆にしてみました。
それでも、いやなことを思い出した人の方が、
お金を対等にわけようとしないのでした。
こうして、感情に左右された私たちの行動は、
後の行動も影響してしまうのです!
こうしてパターン化してしまった思考と行動の関係はなかなかなおりません。
パターン化してしまう前に、思考の傾向を見つけたら、
一度立ち止まって修正することをお勧めします。
だそうです。