夢に向かって

読んでいる本のこと、日々のこと、主に備忘録としてまとめることにしました。結果として、文章のみの投稿でどのくらいの人の目に触れることができるのか、ということが検証ができないか、と思いました。つたない文章ですが、これを参考にしてくださる方が現れたら素敵です。

Predictably irrational- 予想どおりに不合理 イントロー第1章

 

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今日から新しい本です!!!!

TEDで見かけてとても気になっていた学者のDan Ariely.
やっと読む機会を作りました。またとっても本が長いのですが。。。

 イントロ

Danは18の時に爆弾によってひどい火傷を負い、数年入院をしていました。
治療はとにかく痛く、他の人と同じような生活ができなかったといいます。

それをきっかけに、素朴なことに疑問を持ち、

大学では脳科学等、仮説を立てては実験をするということにのめりこんでいったそうです。

そこで、「痛みの研究」をし、全身火傷の治療方法について病院に結論を提供するなど積極的な研究をしていました。
それでも、「僕は料理本を作りたくてね、でもその前に自分の研究の本を出さなければと言われたから」というような面白い口調でこの本を書いた背景について述べるのでした。

 

予想通りに不合理というのは人間の行動です。

合理的に行動しているつもりでも、実は不合理な行動をしている。

でもそれは予想できることなのです。

そしてそれは消費行動、経済に現れます。

 

これを行動経済学といいます。

 

「各章を読んだら、一度止まって、他にどんなことが考えられるか、

どのようにしたら避けられるか考えてみてください」

 

第1章 比較について

人間はどうしても比べてしまう生き物です。

何が欲しいのかわからず、文章化して比べた時に初めてわかるくらいです。

そのため、比較の対象として並べられたものと相対的に選ぶのですが 

 (最初は基準がわかりません)

その選び方は偏っています。

大抵、 

 

高い 質が良い

 

安い 質がとても悪い

 

という2択があると迷ってしまいますが

 

高い 質が良い

 

普通

 

安い 質がとても悪い

 

という3択だと選べたりします。

この場合ほとんどの人が「普通」を選びます。

 

「プレミアムエコノミー」もうなずけますね。

 

もっと面白いのは、

ブラッドピット似のイケメン  

細工した不細工なブラッドピット似の人

ジョージクルーニー似のイケメン

(年は近いと仮定します)

 

と並べたとき、「デートしたいのは?」と聞くと

ブラッドピット似のイケメンが選ばれるそうです。逆もしかり。

 

操作された選択肢により、私たちの行動は左右されてしまいます。

決断しているようでしていないのです。

同時に、自分よりもいい条件について聞くとすぐに羨ましくなってしまいます。

手に入れば入るほど、もっと欲しくなってしまいます。

比べる対象ができてしまうからです。

 

Danは、「付き合う人を選ぶのも手」といっています。

そうして自分に入ってくる情報をあえて調整するのです。

それも自分のため、です。

 

この内容は実際スピーチでも見ましたが、本当に面白かったです。

優れた学者とは本当に優れているのだなと改めて思いました。

 

続きは明日!