Predictably irrational- 予想どおりに不合理 第2章 1/2
会社一、会社の救急箱、そして太田胃散を消費している者です。
あまりにも今朝は胃が痛かったので、
前日食べる物についてあまり考えなかった自分を戒めるためにメモです。
第2章 誤った論理と、需要と供給
この章はまだ半分読んでいないのですが、とにかく驚きました。
資本主義経済の文化に生き、当たり前のように需要と供給についてわかっていたようで、わかっていなかったようです。
人間は比較する生き物というのは第1章で学びましたが、
ではその比較対象をどうやって比較対象として決めるのか。
実は「1番最初に見る数字」に決めてしまうそうです。
黒真珠を最初に売り出した時、全く売れなかったそうです。
それでディーラーはどうしたかというと、高い商品の売られているエリアで
高級宝石店で高い値札をつけて置いてみたそうです。
爆発的に売れました。
以来黒真珠はその価格周辺で取引されています。
また、著者は大学の授業でオークションの実験をしています。
(商品はでっちあげです、何となく価格がわかってしまうので)
紙に社会保障番号の下2桁を商品価格として書きなさい、という実験でした。
最後に、「この価格で払いますか?払わない場合いくらですか?」という質問をしたところ、
解答はその、社会保障番号に近い価格を提示したそうです。
ただし機械の部品など関連性のある商品については、ひとつの参考価格が決まっていれば論理的に算出できるそうです。
その最初に出会った番号にどのくらい固執するかというと、かなり長い時間です。
例え物価の異なる地域に住まいが変わっても、人は、最初の物価と支出にこだわるという調査結果があります。
値札も、特に買う瞬間までは意味をなさないようです。
頭の中では参考価格やイメージによって作られた価格を出して人は考えます。
さらに、
「私の音読の会に$10払って参加しますか、$10でない場合いくらですか」
「私の音読を、$10もらって聞きますか、$10でない場合いくらですか」
という質問を別のグループにしたとき、
「いいえ払いません」というような返答はなく
ひとつのグループは「いくら払う」、もうひとつのグループは「いくらもらう」と返答しました。お互いに$5くらいでしたが。
人が参考価格として採用する番号はこんなにも曖昧で、こんなにも消費に影響を及ぼすのです。
しかも、需要と供給の意識は、こんなにも簡単にひっくり返ってしまうのですね。
明日は、「自分の中の需要について」!!
なぜ人は、行列のできるxxが好きなのか?
なぜ高いスターバックスに通ってしまうのか?そんな疑問に答えています。