不合理だからうまくいく パート1 仕事における論理に挑戦する
パート1 仕事における論理に挑戦する
高いボーナスは、従業員の成果を上げる。
予想どおり不合理でも少し触れましたが、この常識に著者が挑戦します。
元々、ラットの実験で、迷路を解かせるものがあり
度々電気ショックを受けながら、電気ショックのレベルと迷路へのモチベーションを測ったところ
電気ショックが最大の場合ラットが混乱してもらうという記録がありました。
ストレスや恐怖にまどわされ、集中できないためです。
2008年、リーマンショックのとき、金融業界の役員達がこんなにもらっていたらさぞかし成果も良いのでは、という考えが浮かんだそう。
実験1 インドにて、ランダムにタスクをこなしてもらう実験
考えるもの、考えないもの、6つくらいのゲームを上手くできたら。。。。。
1 1日分の報酬をあげる
2 1週間分の報酬をあげる
3 5ヶ月分の報酬をあげる
結果
1と2の結果は同じ。
3の場合、参加者は1/3程度しかできませんでした。
報酬の金額と、考えるタスクと考えないタスク(ボタンを押す等)のバランスを測りました
1 A 数学の問題+高い報酬
1 B 数学の問題+低めの報酬
2 A 単純な作業+高い報酬
2 B 単純な作業+低めの報酬
結果
単純な作業の場合、高い報酬の方が結果が良かったが
数学の問題は高い報酬の方が結果が低かった。
プレッシャーのせいで集中できなくなるのです。
そこで「バスケットボールプレーヤーで、プレッシャーがあるほど上手くプレイする人が。。」
という意見が出たのでゲームを見てみたところ
いつもよりも多くシュートをしていたそうでした。
この結果に対し、銀行員はブーイング。
理解していても今もらっているお金は手放したくないようです。
うーん。。。。
みなさんお金は欲しいから肯定したくないですよね。
でもこのシステム、ちゃんと数値の裏付けがあって作られたのではないのですね。
まだ続きがありました。
他に成果に影響する要素ですが、緊張があります。
他の人に見られているということは、単純なことをするには成果を生み出しますが(もっと早く終わる)
複雑なことをするには向かないそうです。
ゴキブリの実験でもそれがわかったというので、
生き物には共通の現象と言えそうです。。