不合理だからうまくいく パート2 仕事における論理に挑戦する
不合理だからうまくいく パート2 仕事の意味
人によって仕事の見方は違うものです。
仕事がアイデンティティの人もいれば、そうでない人もいます。
私が思うに、仕事がアイデンティティの人ほど、一度がっかりしてしまったらショックが大きく戻りにくいのではないでしょうか。。。
パート2はそのやる気の仕組みについて。
実は、動物は、必ずしも効率的で労力の少ないことを選ぶとは限りません。
労力は費やしても、定期的に、小さな喜びや報酬があることを選ぶことはよくあります。
まぁそれが経済学者等に当てはまるかというと、それは実験できなかったようですが
やる気の仕組みはそれに似ています。
実験1 レゴ
レゴ好きの人に、2パターンでの実験をします。
何かを与えられた指示どおりに組み立てる毎に、200円(毎回金額は減ります)もらえます。
A 「次の人のために崩すけど1つ組み立てる毎にお金をあげるよ」
B 「また作りたい時のためにね」といい、組み立て終わったレゴを、目の前で崩していきます。
結果、Bのグループは楽しくなかったそうで、7体組み立てました。
Aは楽しかったといい、10体平均で組み立てました。
実験2 対になった文字を探すという単純作業。1枚提出する度に10円ほどのお金がもらえます。
A 検査官が、提出の際に目を通し、うなずきます
B 見ません
C 見ないどころか、提出する前にそのままシュレッダーにかけます
結果
A 平均10枚
B,C 平均6枚
Cではなんと、きちんと解答せずに提出していました。
確認しないのを知ってしまったからでした。
この、果てしない無駄と思われるタスクを
Sisyphean task
といいます。ギリシャ神話にちなんでいるそうです。
この状態になってしまうと、人はやる気を失ってしまいます。
人のやる気をそぐには、目の前で、努力して作り上げた物を壊します。
逆に、人のやる気を出させるには、定期的に注意を払って、その成果や努力をほめてあげることなのです。