Predictably irrational- 予想どおりに不合理 第6章
第6章 先延ばしと自制心
第5章で説明された、「感情に自分を乗っ取られてしまう」こと
これはいずれ、長期的な目標の達成の邪魔をすることになります。
「ダイエットする!」→落ち着いた頭の時
「やっぱりチョコレート食べる」→誘惑に負けてしまっている時
約束するときと、約束を破るときの状態は違うのですね。
第5章でこのギャップについて考えたあとは、どのように自制するかを考えます。
実験:宿題
Danは18週間の授業を3つのクラスにしますが、
それぞれのクラスの宿題について異なる指示をします。
①18週間締め切りはなし。いつ提出しても見ませんので、早く提出しても遅く提出しても良い。
②最後の授業日が締め切り。
③細かい締め切りとスケジュールを与える。
最も成績が良かったのが③、悪かったのは①でした。
①のクラスで、成績を下げていたのは、計画しなかった学生
成績を保っていたのは、自分が先延ばしにしてしまうという弱みに気付き
自ら計画を立てた学生でした。
人は誰でも感情に負けたり、先延ばしにするので
それにいかに気づきコントロールするかが鍵なのです。
例えば、企業に勤めていると定期的な健康診断がありますが、これは良いシステムですね。
同時に、ホンダが良いシステムを作っていたと著者が述べています。
後にフォードが真似しました。
走行距離を基準とした、定期メンテナンスを顧客にわかりやすいように
ディーラーショップ等で提示していたようで
それにそって顧客は自らメンテナンスを受けたのでした。
先延ばしにしてしまうなら、決まりを作って先にこなしてしまえば良いのですね。
うーん言うのは簡単ですがこれは難しいです。
ゆっくり自分と向き合って傾向と対策を練るしかないですね。