不合理だからうまくいく パート5 リベンジ
パート5 リベンジ
ある実験がありました。
壁の反対側に、もう1人と座りますがその人の顔は見ることができません。
どんな人がそこにいるかはわかりませんが、
今持っているお金をそのまま持っているのか(金額変わらず)
相手に渡した時、相手も自分に渡したら、その場合金額が倍になるが
相手が渡してくれなくて持っているという決断をする場合は、渡そうとしたお金がなくなる。
そんな実験をすると、経済学者は「リスクを冒してまでお金は渡さないだろう」
というのですが、実は多くの人がお金を渡そうとしたのでした。
人は、信頼する生き物で、この社会は信頼の元に成り立っていると言えます。
面白いのが、そこで相手が応じなかったとき
持っているお金を使って相手を罰することができるのですが
参加者は積極的に相手を罰したそうです。お金と時間がかかってもです。
あなたは、嫌な対応をされてむっときたことはないでしょうか。
私は300円のプレッツェルでむっときたことがあります。
300円です。
でも嫌だったのです。
Danはこのむっときた感情を測ることにしました。
というのも彼の車が買ってから5ヶ月で壊れたからでした。
カスタマーサービスは最悪、車がなおるまでに1ヶ月かかりました。
実験2
カフェで実験をしてもらいます。5分かかって5ドルの報酬。
1普通に行い、終わり
2途中で電話がかかってくるフリをし、10秒くらい普通に話し
切ったあとはそのまま何もなかったかのように実験を続ける。
▶︎そして、間違ったフリをして5ドルより多く渡す。
1の人達は50%が指摘しましたが、2ではあまり指摘されませんでした。
むっとした気持ちが着服をさせたようです。
それが復讐の気持ちです。
しかも、その復讐の相手が実際のダメージを受けようと、矛先はあまり考えられません。
レストランでウェイターの態度がよくなかったので、もう行かない。
行かないことでダメージを受けるのはオーナーや会社です。
飛行機の対応が悪かったので、ポイ捨てした。
困るのは次に乗る人や、清掃する人です。
実験2にもうひとつのグループを加えてみました。
3電話に出るが、最後に謝る。
払い過ぎを指摘する人が、1のグループと同じになりました。
1度嫌なことをされた場合、1度謝ってもらえばチャラになるそうです。
嫌なことがあったら、嫌な対応をするのではなく
ポジティブに返しましょう〜
例えば、会社を離れている間に売られてしまった人。
再度設立して、売った人達に「競合相手」というような名前をつけて戦いました。
勝ちまして、最終的にその元々持っていた会社を買い取ったのでした。
むっとしたとき、どのような行動をとるかは自分次第ですね。